2014年5月4日日曜日

詠み人知らずの“さんびの詩(うた)”

牧師 山口雅弘

今はもう名前の知られない人が生きた証しとして詠んだ詩を紹介したい。歴史の中で確かに生きた人が、神に思いを向けて詠んだ詩であろう。「歴史の彼方からの声」として心にとめたい。

神を呼びまつれ          
いばらの荒野に迷えるときも    
神は汝を求めたずね給えば     
逆らうことなく神を呼びまつれ   
「神よ」と声の限りに        

病の床にも淋しきときも     
神は汝がそばに在りし給えば   
臆することなく神を呼びまつれ  
「わが神よ」と声の限りに     

いこいの園にて楽しむときも       
神は汝がそばを歩み給えば     
ためらうことなく神を呼びまつれ  
「われらの神よ」と声ほがらかに   

愛さない罪を
愛さない罪を 
心の底からざんげします
傷ついた人の苦しみを
神よ 愛によって癒したまえ

賜った愛を
心の底から感謝します
応えない者のおろかさを
神よ 愛によって赦したまえ

助け合う愛を
心の底から祈り求めます
弱い私たちの行く道を
神よ 愛をもって照らしたまえ

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